奥びわ湖・山門水源の森現地交流会「保全20年・ブナ林が語る衰退と再生~考えた!やってみたらこうなった!~」を開催しました。この森が県有林となって20数年、ナラ枯れ、獣害、下草の消滅など、様々な出来事がありました。森に異変があるたびに、森の変化を見て、悩み、考え、活動をしてきました。それは生物多様性を保全するための挑戦でもありました。
今回の交流会は、特に山頂のブナ林に注目し、これまでの森の歴史を振り返りつつ、今のブナの様子を参加者と一緒に観察をしたいと企画。ご案内は、この森の保全活動を中心に行ってきた「山門水源の森を次世代に引き継ぐ会」の会員です。山頂では、京都大学農学研究科森林科学専攻森林環境科学講座講師をされている高柳敦先生から専門家の立場からみた「大型野生生物による被害にたいして、防護柵の設計施行、維持管理」などの方法について、野外公演していただきました。参加者の皆さんは、フカフカの落ち葉の絨毯の上に座って先生のお話に聞き入っておられました。