近代化産業遺産である神子畑鉱山選鉱場跡地を地域資源として活用しておられる「神子畑鉱石の道推進協議会さんの事例」に学び、来年度以降の土倉の森トレッキングのガイドに活かすべく先進地調査を行いました。
移動中のバス車内では、「神子畑選鉱場についての動画」と「前畑洋平さんのヘリテージツーリズム」のDVDを鑑賞し、事前の学習としました。
現地に到着すると、神子畑鉱石の道推進協議会を訪問。神選(朝来市鉱石の道神子畑交流館)において神子畑鉱山の歴史や神子畑の現状・取組について紹介していただいた後、神子畑鉱山選鉱場跡の各施設を見学・説明を受けました。生野鉱山・明延鉱山・神子畑鉱山選鉱場を結ぶ馬車道・鉄道といった日本遺産認定の「銀の馬車道・鉱石の道」などの地域資源を活用し、所有者である企業の協力を得て市の補助・市内諸団体の協賛により各種イベントを開催しておられます。地元住民の高齢化が進む中地域の活性化を進めている先進地事例です。また、取組としては「明延―神子畑ジオラマでの紹介・オリジナルグッズ販売・館内ガイド」を行っておられ、オリジナルグッズには「シックナーの形状をイラスト化し絵柄をシンボルとして使用。Tシャツ・マスク等にプリントして販売しておられます。参加者はこれらの点に注目し、興味を持ってみていたようです。これらのオリジナルグッズの商品開発は、南アフリカ出身の「朝来市地域おこし協力隊」ケビンさんによるものです。
●神子畑選鉱場をとりまく地域資源
日本遺産認定の「銀の馬車道・鉱石の道」(生野銀山・明延鉱山・神子畑鉱山選鉱場の道)/国重要文化財指定の神子畑鋳鉄橋/神選(朝来市鉱石の道神子畑交流館)/神子畑選鉱場跡・シックナー(選鉱の最終工程である脱水・濃縮が行われたろ過装置)・インクライン(選鉱場を上下に行き来する傾斜軌道)/ムーセ旧居(フランス人技師の宿舎)/一円電車(明延鉱山で採掘された鉱石を運ぶために作られ、人車も運行され運賃を一人一円にしていた)